新しいハラスメント。資格ハラスメントについて考える。
「資格ハラスメント」という言葉をご存知ですか?
パワハラ、セクハラ、マタハラ、…などのハラスメントは知っていても、資格ハラスメントは知らない方が多いかと思います。
というのも最近になって認知されたハラスメントだからです。
資格について取り扱うブログだからこそ、本件についても説明していきたいと思います。
資格ハラスメントとは?
簡単に言うと資格を持っていない人や、不合格になった人に対して、資格を持っていない事実を本人が不快に思うまで攻めたてる事です。
また、会社都合で取得させた資格に対して、受験費用や登録費用を支払わなかったりする事も該当します。
そして就業規則の突然の改定により、資格を持っていない事を理由に降格や退職を勧告するなどの事例もあるようです。
※個人的な疑問ですが、無資格者が資格者を否定するのはいいのですかね?資格を持っていたら持っていたで、あーだこーだ言われる事があるのですが。
資格ハラスメントの具体例
前述に書いておりますが…、
- 就業規則の突然の改定により、資格試験に不合格になったことを理由に降格や退職の勧告をする。
- 役に立つとは思えない資格の取得を会社に要求される。
- 仕事をしながらでは到底難しい資格取得を命じ、就業時間後と休日を返上して勉強し、疲労により倒れてしまった。
- 受験にかかった費用は全て従業員負担。
なぜハラスメントは増加しているのか?
「昔はこんな事で騒ぐ奴いなかったのにな。」
「昔に比べて、だいぶやりづらくなったな。」
「昔はこのくらい当たり前だったのに。」
…こんな事を言う人、職場にいませんか?
つまり、これまでも問題だという認識はあったが、声を出す人が現れ、被害を受けている事実に対しての意識が高まってきているのだと思います。
また組織の体裁を保つ事より、個人の権利を優先するという考え方が徐々に世の中に浸透しているのも、要因の一つとしてあると思います。
会社勤めではなくフリーランスを選ぶ人が増えているのも、これが起因しているのだと思います。
ハラスメントが増加しているのではなく、どちらかと言えば、指摘される数が増えているのだと思います。
ハラスメントへの対処法
資格ハラスメントの場合、どうしても我慢できない時は、弁護士をつれて監督署に行くのが即効性があるかと思います。
…とは言え、何事も相手があっての事。
そこまで合理的に考え、サクサク行動できる人はいないでしょう。
なので、自分でとって無意味で過大な要求だと感じた場合、拒否するしかないでしょう。それが出来ないクソ会社であれば、転職するとか。
会社なんていっぱいありますから、本当に。私も後先を決めずに、サクッと辞めましたから。※理由は資格ハラスメントではありませんが。
しかし、解雇だとか人生を大きく左右するような事であれば、まずは弁護士に相談するのがベストでしょう。